学部・学科
社会学部

社会学部長メッセージ

「問題意識を持つ」それは自分にとって無限の可能性を広げること

中口 哲治
(なかぐち てつじ)
教授・社会学部長

少子高齢化、グローバル化、女性の社会進出、ジェンダーフリー、サスティナビリティなど社会環境や価値観の変化によって、産業、地域、労働、人としての生き様、家族、暮らし、こころ、消費は、ますます多様かつ複雑化しています。江戸川大学社会学部は、このような社会の変化や様々な課題に向き合い、客観的かつ社会学的な視点で考え、調査・分析し、発信する人材を育てる学部として、1990年に応用社会学科とマス・コミュニケーション学科の二学科体制でスタートしました。

1997年には環境情報学科が新たに開設され、1999年に応用社会学科が人間社会学科に改称、学部設置から10年後の2000年、経営社会学科が開設されました。環境情報学科は、2002年に環境デザイン学科に改称。2006年に本学は2学部5学科に改組し、社会学部は人間心理学科、ライフデザイン学科、経営社会学科の3学科体制に改組されました。2012年、ライフデザイン学科は現代社会学科に改称され、今日に至っています。このように社会学部は時代の流れや社会が求める人材ニーズによって、柔軟かつ大胆に学部組織の改変を行ってきました。

社会学部では、学生一人一人が、主観や先入観に捉らわれることなく、「そこには必ず何か問題があるはず」「きっと将来何かが起こるかも知れない」など、それぞれの立場で問題意識を持って常に考えることを学部教育の基本としています。そして、専門分野における新しい知識、客観的なデータの収集、フィールドワークといった経験を通じて、洞察力や課題解決能力が身につくよう実践的なプログラムが配備されているのも本学部の特徴です。また、基礎教養教育センターとの連携のもと、学科の専門性を超えた幅広い教養・知識の獲得を推奨しています。

現在、人間心理学科は「心を科学する。人間について知る」をテーマに、組織や集団、対人関係、自分自身の悩みなど、日々直面する人と心の問題を心理学的にアプローチできる人材を育成しています。中でも「睡眠」に関する研究は、多方面で成果をあげており、一般の人々に還元するといった社会貢献の役割も担っています。現代社会学科はフィールドワークを通して社会の多様な活動を体験的に学ぶことで社会に出た時に即戦力となる人材を育てています。国内外を問わずフィールド経験豊かな教員が多く在籍しているため、インターンシップや海外含め様々なボランティア活動を経験できるのも特徴の一つです。経営社会学科では、経営学を起点に、組織運営に伴うさまざまな問題・課題を解決する力を持つ人材を育成しています。そこで学ぶ最新の経営管理や財務・会計手法は、メーカー流通、金融だけでなく、音楽、ファッション・ビューティ、スポーツ関連ビジネスなど幅広い分野に応用することが可能です。元経営者やプロのアスリート含め豊富な実務経験を積んだ教授陣が多く存在し、実践的な指導によって好奇心や探究心を刺激してくれます。

みなさん、江戸川大学社会学部で、問題意識を持つことの重要性、世の中の新しい価値観や社会と自分の関係性、マイノリティの立場を理解する力、さらに自分にとって理想の生き方を考えるときに役立つ教養と生きる技術を身につけませんか?
題字にも書きましたが、問題意識を持つことで、自分自身の中にある無限の可能性に気づくことができるかも知れません。

教員情報:中口 哲治 教授